インタビュー

草加市市議会議員 関一幸さん

まちの宝である子どもを巻き込んだまちづくり

リハビリの重要拠点を草加につくりたい

谷塚に代々続く家に生まれた関一幸さんは、PTA活動をきっかけに市議会議員の道に進みました。谷塚の人たちの気質、信念を貫くことの難しさ、これからの谷塚、草加のまちづくりなどに関して話を伺いました。

(聞き手 SOKER編集長 野間口 司郎)

関一幸さん 

谷塚の人たちは「縁の下の力持ち」

野間口 代々、谷塚のご出身ですよね。

関 本家に家系のことを聞いたことがあるのですが、家系図や資料が火事で焼けて残ってないそうです。はっきり分かっているのは、分家して私で三代目。谷塚という土地は、古くから続く家が多くあり、関家もその中の一つです。

野間口 幼い頃の谷塚の思い出、印象に残っている場所などありますか?

関 私の幼少期の谷塚駅の西口は湿地帯で、大きな池があってザリガニ等を釣ったりして遊んでいました。その後、埋め立てられ夏休みには、盆踊り会場として賑わいを見せましたが現在は駐車場として整備されています。現在、UR都市再生機構のグリーンアベニューという集合住宅が建っている付近は空き地になっていて、そこでは、よくサッカーや野球をして遊んでいました。

「型屋(かたや)さん」ってご存じですか?おじさんがバイクで、煉瓦でつくった型を持って空き地とか公園に来るんです。子どもたちは、そこに粘土をいれて漫画の主人公とか、動物の型等をつくる。できた型には金・銀・赤・緑等のきれいな粉末状のもので色をつけ、それをおじさんに見せると、型の出来不出来、色合いなどを採点して点数がもらえます。粘土やこれらの道具も全部お金を出して買うのですけど、採点してくれた点数がポイントになって、そのポイントで買い物ができるんです。当時、結構その遊びが流行っていて、小学校の高学年まで、型屋さんで遊んでいましたよ。また、小学校の校門前には、ひよこ売りの商売人がいたことを思い出します。

野間口 関さんからご覧になって谷塚地域の特徴といったものはありますか?

関 この辺り、谷塚駅の東口は東武鉄道の高架化とともに新しい人々が増えてきましたが、西口は東口と比べるといい意味でも悪い意味でも昔とそれほど変わっていません。西口から谷塚小までは「谷塚小学校通り」という道路が通っていますが、そこにある商店会の面影は昔とそんなに変わらない。

新しい人が増えているので、地域の絆が希薄になりつつあるところもあるんだけど、一方では昔ながらの隣近所的な根深くつながっている絆もある。市内どこでもそうでしょうが、新旧のまちづくり、地元への関心に対する温度差はここにもあります。

私はこのまちで生まれ育ったので、ここが本当に好きなんですが、改めてまちの特徴とか魅力を聞かれると、近すぎてお答えするのが難しいですね。

野間口 新しい人が増えていることに関してどう思われますか?

関 それは当然いいことです。まちづくりにうまく取り込んでいければと希望します。一方で、新しい方がまちと融合、融和するというのはなかなか難しいということも実感しています。昔は子ども会があって、向こう三軒両隣は知り合いで、悪いことをすれば近所のおじさんに怒られた。今はそういうこともなくなりつつあります。

野間口 いろいろ話を聞いていると、草加のまちが伝統的な部分と新しい部分に二層化していて、その融合が十分に進んでないと感じます。子どもがいれば、学校や地域との関わりも生まれますが、学校を卒業するとまた遠くなる。

関 町会の加入率が草加市全体で60%くらいです。新しい人たちの中には町会に加入していない方もいらっしゃいますが、そういう人達もお子様を通してPTAとして学校、家庭、地域の連携を保って下さっています。

谷塚中学校のPTA会長として在籍中に、広報の方にお願いして、学校の広報誌を歴代PTA会長にも送ってもらうように依頼しました。昔の人が影響力を持ち続けると現役はやりにくいでしょうが、せっかくつながった縁は大事にしたほうがいいし、会長を務めてくださった方には、そういう感謝が必要だと思います。私のところにも今、谷塚中の広報誌は届けていただいており、中学校の今を知ることができています。

 

子どもを巻き込んだまちづくり

野間口 谷塚西口商店会の会長をお務めです。商店会としては、どのような活動をされていますか?

関 商店会の中では、実は私が一番若いんです。加盟歴も短い。会長をおおせつかることは名誉なことですが、ニーズに合った世代交換が必要でもっと進めたほうがいいですね。昔からの人が地道に頑張っているところは尊敬いたします。が、新しい力、若い力をもっとうまく活用できるように頑張っている最中です。

この商店会は加盟店が60店以上あって、今も力を持っています。私が会長になって3年目ですが、商店会と町会の皆様の協力をいただき新規の事業もいくつか始めることができました。昨年の七夕には谷塚小、氷川小、谷塚町にある障がい者の福祉施設「栄光の家」の3つの学校・施設の子どもたちに短冊に願いごとを書いてもらって、それを吊した七夕飾りを谷塚小学校通りに50基ある街灯につけました。

夕方はきれいでしたよ。夕焼けを背景に通りの奥へと広がる七夕飾りが風に揺れて、短冊がキラキラ光っている、最高のシチュエーションでした。また、それ以上に自分の書いた短冊を親子で見ている姿に思わず笑みがこぼれました。

年末には、商店会では初の試みとしてイルミネーションも設置しました。単純に街灯に巻き付けたイルミネーションが多いのですが、ひとつ上を行こうと竹にきれいに色を塗ってそこにイルミネーションを巻き付けて街灯にとりつけました。

また、入学式を迎える4月には、桜の造花を街灯に取り付けて新一年生を歓迎するプランも話し合われています。

私がPTA会長をやっている時に、15年続いている「谷塚サマーフェスティバル」に地元谷塚中学校に参加していただきました。谷塚中には谷塚小と氷川小から進学してくるので谷塚中に参加していただくことは2つの小学校も参加していただくということです。ちなみに、谷塚中・谷塚小・氷川小の校区は、その昔「下谷塚」と言われた地域です。

お祭りには、谷塚中の吹奏楽部と箏曲部、谷塚小の金管バンドクラブを呼びコンサートを開催しました。箏曲、お琴の部活動があるのは、市内では谷塚中だけです。文化系の部活は運動系と違って目にとまる機会が少ない。箏曲部にもそれほど華々しい発表の機会があるわけでもないので、こういう機会に出演してスポットライトを当てたいという思いもありました。

谷塚中・谷塚小・氷川小のPTAの方々に、商店街で金魚すくいや風船割り等のお手伝いをお願いしました。谷塚小・氷川小の子どもたちには絵を描いてもらい、それを屋外に設置したベニヤのボードに一斉に張り出しました。コンサートは交差点の真ん中でやって、商店街中で繰り広げる、子どもたちを巻き込んだお祭りにしました。初めて試みの屋外でのコンサートは、大盛況で谷塚中の吹奏楽部の演奏が終了すると、自然に誰からともなくアンコールの拍手が鳴り響き「谷塚中校歌」のリクエストが上がり、夜空の下で校歌が演奏され誰彼ともなく母校の校歌を懐かしんでいたことを思い出します。現在もスタイルは変わりましたが、谷塚中・谷塚小・氷川小の児童生徒PTAの皆さんには参加していただいています。

子どもたちは、まちの宝です。その宝を守るために町会とPTAが連携する、こういう取組みは大切だと思います。

谷塚小は今年で140周年を迎えます。草加の南部地域のちょうど中心にある谷塚小は、歴史も古く教育だけでなく地域のコミニュティの核としての役割も担ってきました。浅間神社から谷塚小までは、谷塚小学校通りと呼ばれる、まっすぐな1本道が通っています。駅から子どもたちが通いやすいようにできた道と聞いております。

<PHOTOギャラリー 谷塚サマーフェスティバル>

学校、地域、諸団体、谷塚地区のまちぐるみのお祭りです。こういうイベントができること自体に「まちの力」を感じます。

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