インタビュー

前衆議院議員 細川律夫氏

子どもたちには、過去の歴史を

しっかり学ばせるべき

野間口 今、日本は国としてのテーマが定まっていないように思います。例えば、明治維新、明治時代は、「近代化」、「富国強兵」、戦後は「民主化」、「経済的な繁栄」が日本のテーマでした。細川さんは、政治家として、今日本のテーマは何だと思われますか?そして、そのような国づくりのために、今の日本の教育はどうあるべきでしょう?

細川 まず、思うのは、子どもたちには歴史をしっかり学んで欲しい。明治時代で考えれば、日本は、欧米列強の侵略からアジアでは数少ない独立国の立場を守った国です。しかし、侵略はされなかったが、逆に他国に攻め入って、自壊の道を歩んでいきました。

戦後は、そういう軍国主義を反省して平和主義の憲法ができ、それを守ってきました。そういう歴史を学んで、日本は今後どういう道に行くかをしっかり学ぶべきだと思います。

野間口 海外には立派な軍隊を持って核武装している国もたくさんあります。日本は平和国家として、世界平和を外国に啓蒙していくという役割もあるのでしょうか?

細川 そうだと思いますよ。日本は平和国家として戦後歩んできた。それは海外からものすごく高く評価されています。PKO以外で軍隊を海外に派遣したことはないし、一人の外国人も殺したことがない、これは素晴らしいことだと思います。

野間口 平和国家の追求、世界平和のための働きかけというのが、日本のテーマになり得るということですか?

細川 そう思います。日本の国際協調主義は、諸外国から随分と高く評価されています。国際平和を追求するのが、日本のテーマのひとつでしょう。そのためには国際人にならなければならない。

それからもうひとつ、これも憲法に書いてあることですが、日本は基本的人権を守らないといけない。歴史から学ぶ普遍的なことで、子どもたちにも学ばせるべきことです。

人を差別してはいけないとか、外国人と日本人を峻別して、日本人のほうが優秀だというようなことを教えてはいけない。やはり、外国人も日本人も違いはあるが、仲よくしないといけない。地球に生まれたという共通の条件を持った人類だから、人は皆仲よくすべきなのです。こういうことを子どもたちに教えないといけません。

野間口 領土問題を中心に、昨今、勇ましい風潮がありますが、これは問題があるという認識ですか?

細川 怖いことだと思いますね。あまり、偏った考えはいけない。中道でいいと思います。

野間口 そうはいっても外国の脅威というものは存在すると思います。これにはどう対処すればいいのでしょうか?

細川 脅威に関しては、相互理解が一番大事なので、話し合いをしないといけません。しかし、主張するところはすべきです。主権や領土に関しては毅然たる態度で臨まなければいけない。それを侵害された時はこれを守る、これは大事なことだと思います。

野間口 どうやって守りますか?憲法では武力を国際紛争の解決の手段にしないと書いてあります。

細川 もし、侵略されたら戦わなければいけません。自衛のための戦争は当然やるべきです。若い頃、憲法を勉強しはじめた頃は自衛隊は要らないのではないかと思った時期もありましたが、私自身がいろんな経験、勉強を重ねた結果、今の憲法でも自衛隊は合憲だと思います。

野間口 私も自衛隊は必要だと思うのですが、政治的な立場は別にして、純粋に日本語として、憲法9条の第2項を読むと、どこからどう読んでも自衛隊は憲法に反しているように思います。それを解釈で合憲とするのはムリがあり過ぎて、子どもに教えるには、あまりにも複雑です。憲法の改正は必要でしょうか?

細川 改正して、自衛隊の立場を守るために、しっかり書き直すことはありだと思います。しかし、「集団的自衛権」まで認めて、国外でも戦争ができるようにしようということであれば、憲法改正には反対です。

よく言われますが、夫婦は離婚できても、国の位置は変えられない。日本の隣には朝鮮半島があって、その陸続きに中国があるという地理は変えられない。それなら、腹を据えてしっかり外交もやらないといけないと思います。

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